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「生/LIFE」展が終わって十日が経ちました。
壁一面の「生」を前に、多くの方々がご自身の「生」を重ねられていました。
同時に、この企画が戦争や貧困、差別、格差など、社会の中の「生」を見つめるための問いになり得たものと信じています。 中嶋宏行
 
撮影:早坂卓
 
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作品集発売のお知らせです。
 
NAKAJIMA HIROYUKI WORKS 1999-2015
 
26x21x0.8cm、104ページ
出版社: リーブル出版
本体価格:2,000円
ISBN-10: 4863381441
ISBN-13: 978-4863381445
 

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この本は1999年から現在までの自選作品45点とメッセージをまとめたものです。アマゾンにて6月13日から発売が開始されました。
 
「nakajima hiroyuki works」でご検索ください。
”AMAZON”

 
どうぞよろしくお願いいたします。
中嶋宏行
 


「生/LIFE」展は昨日、幕を閉じました。
お出でいただいた方々、ありがとうございました。 

「いろんな人がいて世界は出来ている」
この思いが今回の展覧会の私の動機であり、表現のバリエーションを生む原動力でもありました。会期中、たくさんの方々にご来廊いただきましたが、皆さまの感想は様々なものでした。
 
長いこと会えずにいるあの人の顔や姿を思い出した
365点の「生」が一日一日を生きる重みを諭してくれた
椅子に座ってずっと眺めていたら元気になった
若い頃、いま、そして将来の自分の生き方を示すそれぞれの「生」を見つけた
この一点の「生」は私そのものです、、、。
 
この個展が、来ていただいた方それぞれの「生」を考える機会になれたことを本当にうれしく思っています。
また、次回展でお会い出来ることを楽しみにしております。
ありがとうございました。
 
中嶋宏行
撮影:外山由梨佳 他
 
 
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「生/LIFE」展、渋谷のBunkamuraにて開催中です。
会期は6月13日(月)まで、
皆さまのご来廊をお待ちしています。 
 
10:00-19:30(最終日は17:00)
Bunkamura Box Gallery
〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 
 
戦争や飢餓で亡くなる人があとを絶ちません。
格差社会、無縁社会に苛まれ、多くの人が自ら命を絶っています。
多様性を認めようとしない不寛容が社会にひろがっています。
「生」がないがしろにされ、すさんでいくこの時代、
この展覧会が「生」を考えるひとつの機会になれば幸いです。
 
中嶋宏行
撮影:早坂卓
 
 
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16.04.09 生/LIFE

Box情報&MAP
 
NAKAJIMA HIROYUKI
“生/LIFE”
 
June 7th-13th, 2016
10:00-19:30 (Last day 10:00-17:00)
Bunkamura Box Gallery
2-24-1 Dogenzaka, Shibuya-ku, Tokyo 150-8507
www.bunkamura.co.jp/english/
 
365 “LIFE” pieces on papers from around the world
 
One child dies every 5 seconds due to hunger-related causes in the world. In Japan, the number of suicides reaches 30,000 cases a year, which is equivalent to about 100 people a day. When I am blessed to wake up every day to a peaceful morning, I feel deep in my heart that peace is truly precious and irreplaceable.
With these many victims in mind, I carried out a calligraphy-drawing demonstration with the intent of praying in my own way for their souls. During the demonstration, I drew the Japanese character “生” (LIFE), a piece every 5 seconds, reaching a total of 100 pieces. In June 2016, I hold an exhibition of 365 “LIFE” pieces on papers from around the world.
 
All of the characters are the same, “LIFE”.
One day when I gazed at many of the “LIFE” pieces on my wall,
each of the characters looked like the faces and figures of people.
 
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Film: ADRIAN STOREY
www.uchujin.co.uk
 
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(from the upper left to lower right)
Life 2015 Chinese ink on Paper(Japan) 23x17cm
Life 2015 Acrylic on canvas(Italy) 23x17cm
Life 2015 Chinese ink on Paper(China) 23x17cm
Life 2015 Paper(Thailand) 23x17cm
Life 2015 Chinese ink, paste on paper(Germany) 23x17cm
Life 2015 Pastel on paper(U.K.) 23x17cm
Life 2015 Chinese ink on paper(Korea) 23x17cm
Life 2015 Coffee on paper(Zambia) 23x17cm

 


2016年 6月7日(火)~13日(月)10:00-19:30(最終日は17:00)
【アウトライン】Box情報&MAP
 
世界の紙に書きしるした365点の「生」
 
 5秒に1人、世界の子どもが飢えで命を落としています。日本では今も毎日100人近くの人が自ら命を絶っています。元気に目覚め、平和な朝を迎えて思う。この当然のような日常は、実は本当にかけがえのないことなのだと。
 鎮魂の祈りと生への感謝を作品化できないものか。5秒に1枚ずつ、計100枚の「生」を書くパフォーマンスをこれまで続けてきました。今回の個展では、世界各地の紙に書いた365点の「生」をギャラリーの壁一面に展示します。
 
一枚の紙に「生」の一字を書く
壁一面の「生」がエアコンの風にゆらゆらと動きます
その景色をじっと眺めていたら、誰かの顔や姿に見えてきました
 
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Film: ADRIAN STOREY
www.uchujin.co.uk
 
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(左上から右下へ順に)
生 2015 紙(日本)に墨 23x17cm
生 2015 キャンバス(イタリア)にアクリル 23x17cm
生 2015 紙(中国)に墨 23x17cm
生 2015 紙(タイ) 23x17cm
生 2015 紙(ドイツ)に墨、糊 23x17cm
生 2015 紙(イギリス)にパステル 23x17cm
生 2015 紙(韓国)に墨 23x17cm
生 2015 紙(ザンビア)にコーヒー 23x17cm
 


皆さま、明けましておめでとうございます。

 書を仕事にして15年が経ちました。僕は書きたいものを書きたいように書くという、考えてみれば至極当たり前のことをしようと、書壇から離れて無所属の書家になりました。その後、個であることにもっと徹したくなり、日本にある共同体的なものから距離を置くために海外に出ました。でも反共同体というモチベーションは外に飛び出す弾みにはなったものの、一旦出てしまったら何の役にも立ちませんでした。そこでは個で生きるのは当たり前、いかにしてどんな個を出すかが問われました。作家としてやっていくのならなおさらのことです。
 例えば、誰かが「これが好き」と言うとまわりが「私も!」と続き、「でも僕はあっちの方が好き」とは言いにくくなる。こうして和を重んじる暗黙の圧力が場を支配する。日本はこういう傾向が強い社会。対して「君はそちらでも僕はこっちがいい」ときっぱり言い合う社会があります。ここでは自分なりの考えを持っていることが価値となります。イタリア、ドイツ、フランスはこうした社会でした。だから作家の独自性さえしっかりしていれば、これに反応してくれる人がきっとどこかにいる。多様性はアーティストを育てる土壌なんだ。何もみんなから気に入られなくてもいい、自分をしっかりと持っていればきっと誰かが見てくれる。
 では、自分の独自性とは一体何なんだろう?自問ではなかなか出なかったその答えは異国でのコミュニケーションの中にありました。相手から墨を問われ、筆を問われ、作品を問われ、それに答えているうちに自分にとって大切なものが見えてきました。「ひとは日常の外に出てはじめて自分を知る」とはよく言ったものです。日本から離れ、書家という枠にこだわるまいとしていた自分がいつしか書家であることを意識するようになりました。 書家という自分のルーツを見つめ直し、その中に自分の進路を見出そうと考えました。
 ところで欧米では書家をどう見ていたか。現代アートの世界では「書=抽象表現主義」と捉える傾向があります。戦後間もなく抽象表現主義が世界で隆盛した頃、日本の書が欧米で注目を集めたからです。書の一気呵成に書く筆線とそれがもたらす造形性が抽象表現主義と同じ文脈で捉えられたのです。僕が最も影響を受けた書家の井上有一が世界的な美術展に招待されたのもこの時代です。
 その影響もあって僕は一文字の持つ造形性を基本に、身体性と時間性(身体の動きと時間の流れを線とかたちに残す)、それに自然性(自我を抑えて偶然性を呼び込む)を自分の立ち位置と決めました。1950年代に書が欧米に残した足跡を感じながら、イタリア、ドイツ、フランスを中心に個展やパフォーマンスを続けてきました。
 今年、作品集を出版します。掲載する作品を選ぶため、これまでの作品とあらためて向き合ってみて感じることがありました。月、水、土、日、風、花。この6文字が圧倒的に多い。どれもその形が好きでこれまでずっと書き続けてきました。象形文字が多いのも偶然ではありません。
 2016年は井上有一生誕百年、僕も生まれ変わりの歳を迎えます。この節目に今年は何か新しい扉を開きたい。次の一歩、それは書のもつ二面性の中にヒントがあると考えています。高村光太郎は、「書の魅力は実は意味と造型のこんぐらかりであり、書の深さはこのヌエのような性質の奥深さから出てくるので、書の東洋的深淵という秘境の醍醐味は外国抽象美には求められない。」と言いました。「ヌエ」とは、サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足を持ち、尾はヘビという妖怪で、得体が知れないものの例え。書には言語芸術と造形芸術というふたつの顔があり、これが錯綜しているということでしょう。ところでこのふたつ、文学と美術はもともとあまり仲が良くないこともあって、どっちつかずの書は日本の美術界で特別視されてきました。小山正太郎と岡倉天心の「書は美術ならず論争」は象徴的です。事実、僕の中にもある種の無分別がありました。欧米の個展では「名前を漢字で書いて?」とリクエストされ、日本では「この字、なんて字ですか?」とか「書道?!でもまるでアートですね!」とよく言われ、これには結構くじけました。でもこれも「ヌエのような性質」がなせるわざと思い至った時、ヌエだからこそ出来る仕事があるのではと気づきました。
 本来、漢字にとって意味とかたちはクルマの両輪であるはずです。書の原点に立つならば、光太郎の言った「意味と造型のこんぐらかり」に真正面から向き合うべきではないか。はるか二千年の昔から続いてきたヒトが手で文字を書くという歴史が変わりつつある。そんな時代の作家として、書の持つ意味性と造形性の両輪にしっかりと乗っかった仕事をしていく。文字の意味性に時代的、社会的問いを込め、これを唯一無二のかたちに書きしるす。今年はそんな思いから企画した個展「生/LIFE」を東京で開きます。
 美術評論家の田宮文平さんが書展 Ten ten 2015に寄せた言葉があります。「現代の書は多彩に展開しているが、もっともかけているのは、メッセージ性ではないだろうか。ことばであろうが、かたちであろうが、見る人に突き刺さるような呼びかけがなければ、単なるルーチン・ワークに過ぎなくなってしまうであろう。」
 今年はこの言葉を大切にする一年でありたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

中嶋 宏行 
 

 


6月3日、ドイツ・ジークブルク市立美術館でのパフォーマンス映像です。
書/中嶋宏行 ピアノ/Holger Mantey

 
私が袖から登場するあたりでだんだん窓から光が差し込んできます。
一旦光が落ち、また「日」を書き終えた後に強い日差しが戻ってきます。
そして最後、「月」の最終画とともに陽がどんどん翳っていきました。
演出無しの、まったくの偶然です。
信じられない。 
 


中嶋パフォーマンス 0:00—24:03
 

 


昨日をもって第7回天作会が終了しました。あいにくの雨模様のなか、会場にお出でいただいた方々、本当にありがとうございました。天作会メンバーの皆さま、初参加の私をあたたかく迎えていただきありがとうございました。
 
1989年、京都国立近代美術館ではじめて井上有一の作品に出会いました。
あれから26年後のいま、有一の「月」とともにここに立っています。
 
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左:「花」2011年 画仙紙に墨 171x69cm
右:「月」2011年 画仙紙に墨 171x69cm
後:井上有一 「月」墨 141×180
写真:外山由梨佳
 
 


7月1日より東京・三鷹にて「天作会展」がはじまります。
20世紀を代表する書家、井上有一(1916-1985)を尊敬してやまない作家たちによる書の解放展です。2年に一度開催される本展は今年で第7回を迎え、今回私も初参加させていただくことになりました。30代、はじめて京都で井上有一の作品と出会えたことが今の私の原点です。
1日(水)PM2:00-8:00と4日(土)PM2:00-PM6:00は会場にいる予定でおります。
皆さま、どうぞご来場ください。
 

第七回天作会展 —井上有一に捧ぐ 書の解放展—
 

会期:2015年7月1日(水)~7月5日(日)
AM11:00-PM6:00 (初日はPM2:00-8:00 最終日はAM11:00-PM5:00)
場所:三鷹市芸術文化センター
〒181-0012 東京都三鷹市上連雀6-12-14
7月4日(土) 午後5時より
シンポジウム:「書について問答する」司会 海上雅臣
 
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ドイツツアー最後のパフォーマンスが終わりました。
フランクフルトで開催された第15回 “Nippon Connection”(日本映画祭)でのパフォーマンス。
ピアノ:Holger Mantey
6月3日 於:Käs 劇場
 
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ドイツツアー、第二回目のパフォーマンスが終わりました。
ピアノ:Holger MANTEY
6月3日 於:ジークブルク市立美術館
 
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